JA佐久浅間はトルコギキョウを花き重点推進品目の一つに位置付け、生産振興に力を入れている。JAトルコギキョウ専門部は5月23日、管内2カ所の圃場で現地栽培講習会を開いた。生産者ら27人が参加。圃場の準備や定植、生育初期の温度管理や水管理、病害虫防除のポイントを確認した。
佐久穂町余地の圃場で開いた講習会では、JA全農長野果実花き課の平谷敏彦技術審議役が、定植後の管理や生育初期の管理について説明。「地温が低い春定植作型では平らなベッド作りが重要。平らにしないと低い部分に水が流れてしまい、過湿で生育不良となってしまう」とアドバイスした。
農家の減少や高齢化、後継者不足など農業を取り巻く環境が厳しさを増す中、地域農業振興ビジョンを策定し、農業の維持発展の実現に向けて2021年に立ち上げた14のプロジェクトの一つとして取り組んでいる。今年度の新規栽培者は7戸。JAでは生育に合わせて定期的に栽培講習会を開くなど、安心して栽培できる環境づくりに取り組むとともに、管内の小・中学校の食農教育の一環としてトルコギキョウ栽培に講師を派遣し授業を行うなどの取り組みを実施し、次世代にトルコギキョウ栽培の魅力を発信していく方針だ。