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連携協定 ミヤマシジミの保全を主として3者が協定 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 28, 2024 12:25:00 AM

JA上伊那と飯島町、東京大学農学生命科学研究科は5月10日、町内に生息し、絶滅危惧種に指定されているチョウ「ミヤマシジミ」の保全や研究などを目的とした連携協定を結んだ。締結は4月1日付けで期間は2年間となる。
連携協定は2018年に初めて締結してから今回で2回目の更新となる。これまで同科の宮下直教授と学生らが町でミヤマシジミの生態を研究。協議会の設立をはじめ、草刈りを行った圃場と抑制した圃場での昆虫の数の研究などを行ってきた。また町がそば「信濃1号」の種子の産地であることから、そばの研究も進め、安定生産・増収に向け栽培指針を策定した。
今回は「ミヤマシジミの条例化と町のチョウの検討」「当面の保全と仕組みづくり」「保全区設置と管理」「生物の多様性を育む取り組み」などを掲げ、ミヤマシジミの保全を主とした自然環境の保全および大学における教育・研究の推進に資するための連携協定を締結した。
JAの下島芳幸専務は「水田や土手といった自然環境は農業が営まれているからこそ。JAとして、農業を守ることで自然環境を守っていきたい」と意気込んだ。唐澤隆飯島町長は「研究の成果を実践していく段階。町の自然環境を後世に残していくために取り組みを進めていく」と話し、宮下教授は「総仕上げとしてミヤマシジミの保全の体制と仕組みづくりに取り組んでいきたい」とした。