県内JAの話題

地域の伝統を繋げたい JA女性部が味噌づくりを指導 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 27, 2024 6:51:00 AM

JAみなみ信州女性部喬木支部の食育応援隊メンバー8人は13日、下伊那郡喬木村の喬木第一小学校4年生35人に手作り味噌の仕込みを指導した。“昔から日本人の食生活を支えてきた味噌がどのように作られているかを知ってもらいたい”と、この地域の各家庭で実際に行っている方法で同校の他、喬木第二小学校や村内の保育園で毎年味噌づくりを指導している。
同隊メンバーでJAの松島由利子理事は「毎日のように食卓に並び、日本人に最もなじみのある調味料のひとつである味噌は栄養価も高く世界でも注目されている。今日は楽しみながらこの地域の伝統的な作り方を知ってもらいたい」とあいさつした。
この日6班に分かれた児童は、同隊メンバーが事前に煮てビニール袋に入れた大豆を袋の上からたたいたり押したりして大豆の形が無くなるくらいに潰し、塩と麹を混ぜ合わせ団子状に丸く形を整えた。カビの発生を防ぐため空気を抜くよう樽へ勢いよく投げ込み、最後に重石を乗せふたをし一時間ほどで作業を終えた。
初めて味噌づくりを体験したという宮澤明由奈さん(9)は「うまくできるか不安だったが、みんなで協力してできた。自分たちで作った味噌はどんな味がするか楽しみ。味噌汁にして食べたい」と笑顔で話した。
担任の久保田晃宇教諭(32)は「皆さんの協力で地域の伝統が学べる貴重な機会をつくっていただきありがたい。子どもたちが積極的に取り組む姿に成長を感じた。5年生で行う米づくりなど今後の学習に繋がる良い経験になった」と話した。