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梨仕上げ摘果講習会 着果過多に注意 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 27, 2024 7:06:00 AM

JA上伊那果樹部会梨専門部は5月17日から28日にかけて、管内14会場で梨の仕上げ摘果講習会を開いている。5月20日に飯島町の果樹園で開かれた講習会には12人が出席。仕上げ摘果の方法や今後の栽培管理について説明した。
今年は、4月が高温傾向で降水量も多かったことから、生育は平年より4日ほど早まっている。管内では火傷病による花粉の輸入停止の影響や凍霜害による大きな被害は確認されておらず、結実状況は良好だ。
講習会では、仕上げ摘果で残す果実の見極め方を説明。凍霜害によるサビ果は生育が進むと目立たなくなることや、小玉果よりも有利な販売につながることから、肥大の良い果実を残して摘果するよう呼びかけた。
また、日当たりを良くし農薬の散布ムラをなくすための新梢管理についても確認。品種ごとに異なる管理方法に気をつけながら、来年の剪定を考えて作業を進めるよう説明した。JA担当職員は「今年は結実状況が良いので、着果過多にならないようしっかりと摘果してもらいたい。また、暖冬で越冬した害虫も多いため、定期的な農薬散布で防除に努めてほしい」と話した。