JAあづみ梨部会は5月20日、安曇野市三郷小倉の圃場で梨の仕上げ摘果指導会を開いた。部会員やJA職員ら15人が参加し、生育状況や摘果作業のポイントを確認した。良質な果実生産に繋がる摘果作業を進めていく。
2024年産は訪花昆虫などの飛来が少なく、主力の「南水」で不受精がみられるものの着果量は充分に確保できた。常態化しつつある凍霜害の影響はほとんどなかったが、平年よりも1週間ほど生育が進んでいることから、早めの作業が求められる。
圃場では「南水」をはじめ「幸水」「豊水」などの仕上げ摘果についてJA三郷地域営農センターの小林将士営農指導員が説明。「主力の南水は果柄が長く、果形の良い果実を見極め満開後30~45日までに3~4果叢に1果にするよう作業を進めて欲しい」と呼び掛けた。また、25年度以降の収量確保や高品質に向けて芽掻き、誘引などの新梢管理を6月末までに行うよう促した。
上條恭正部会長(64)は「一部の圃場で南水の着果不良が見られるが、着果量は期待できる。収量が取れるよう作業を進めたい」と話した。
今後、8月中旬に「幸水」、9月上旬には「豊水」「サンセーキ」、9月中旬には「南水」の集荷をそれぞれ始め、主に関西、中京方面などの市場に出荷する予定。