JAあづみ女性部食育委員会は12日、安曇野市豊科の安曇野スイス村ハイジの里の駐車場で毎年恒例「苗まつり」を開いた。夏野菜の苗や花の苗を買い求める多くの来場者で賑わった。地域住民からは、丈夫な苗が格安で手に入ると好評だ。
まつりは、女性部員らが自家栽培した野菜苗を持ち寄り、地産地消や家庭菜園の拡大につなげることを目的に25年前から開催している。
会場には軽トラックなど計13台が並べられ、部員らがナスやカボチャ、トマトなどの野菜苗を販売。育て方や注意点などの質問に対して笑顔で回答するなど対話も楽しんだ。また、交流のある南安曇農業高校の生徒が栽培したマリーゴールドなどの花の苗を販売した。
ズッキーニやキュウリなど4種類の苗を買った松本市山辺の夫婦は「昨年から自宅の庭で家庭菜園をはじめた。立派な苗が揃っていて目移りしてしまった」と嬉しそうに話した。
上原一美食育委員長は「ここで買った苗を枯らさずたくさん収穫できたら嬉しい。家庭菜園や農業に関心を持つきっかけになれば」と願っていた。