飯田市と、管内の畜産物の生産・流通・販売に関係する団体で構成する「南信州畜産物ブランド推進協議会」は4月22日、京都府京都市の京都市中央卸売市場で「信州和牛」のトップセールスを行った。南信州産地全体で畜産業の発展に取り組む同産地では、南信州広域連合長でもある同市の佐藤健市長や南信会、JAみなみ信州の寺沢組合長ほか同JA職員、同市職員ら12人が参加し、南信州で育つ高品質な牛肉をPRした。
佐藤市長は「南信州の豊かな自然と生産者の惜しみない生産努力で育まれる高品質な信州プレミアム和牛。生産者は生産コスト高騰の苦しい状況の中、生産に励んでいる。ぜひ多くの方に食べていただくようお願いします」と買参人に呼びかけた。この日は同JA、南信会、(株)肉研ファームから20頭の枝肉を出荷。飯田市広域枝肉研修会としてセリが行われ、すべてが基準を満たし「信州プレミアム和牛」と認定された。
京都食肉市場(株)の宮田典幸常務取締役は「信州和牛はいつでも安定した出荷があり、ほしいときにすぐ手に入る扱いの良い牛肉。良質な脂で食味が良く、売り先からの期待も高い」と評価した。
またトップセールス後には長野県食肉処理施設移転の観点から費用管理や運営方法などについて同市場関係者らと意見交換を行い、今後も産地と市場が情報交換をする中で信州和牛のPRを強化し販売していくことを確認した。