JAグリーン長野管内3店舗のA・コープファーマーズ店内直売所に出荷する「A・コープ直売会」は2023年度、販売目標7億8,900万円を超え、8億1,914万円（前年対比107％）を記録した。A・コープ店が3店舗となった2013年以降、最高額を更新。24年度はさらなる記録の上積みへ、直売会員は意欲を高めている。
23年度は会員数1,072人、A・コープファーマーズ篠ノ井店と南長野店はいずれも前年比、計画比を超え、A・コープファーマーズ松代店は計画には及ばなかったが、22年11月の直売コーナーを含む店舗のリニューアルによって売り上げも伸びている。販売点数は3店舗合計357万点と（前年比100％）、なかでも松代店は前年比110％の63万点となった。新型コロナウイルスによりかつて行われていた直売会主催のイベントは今年度も行えなかったが、「A・コープお花市（8月）」には各店舗の直売会運営委員が店頭で品出しや買い物客への案内などを行い、直売品のPRを実施。買い物客からは「生産者の顔が見れて安心して買える」「地元の方の様々な農産物がお買い得価格で買えて嬉しい」と好評を得ている。
A・コープ直売会では5月7日に定期総会を開催。4年ぶりに運営委員会役員以外の参加も求め、会員153人が出席。23年度の目標達成を喜び、24年度の目標を確認、目標8億1,000万円とする計画を承認した。望月義寿A・コープ直売会運営委員長は、「直売所は、地元で採れた安全安心な食料を消費者のみなさまにお届けし喜んでいただき、自分たちもしっかりと生活できるところであるので、これからも大きな目標に向けてみなさんと努力していきたい」とあいさつ。新運営委員長に選任された山本国広さんは、「目標以上の売り上げをあげられるよう、皆さんのお力をお借りしたい」と協力を求めた。
また、積極的な出荷など直売会事業に貢献した8人を表彰し記念品を贈呈。受賞者を代表し、トマトを生産する北澤篤史さんは、「良いものを作って自分たちで値段を付けられる、それが直売所のメリットであり、そんな当直売所を引き続き利用し、会員の一人として盛り上げていきたい」と謝辞を述べた。
JAでは、引き続きA・コープ直売会や（株）長野県A・コープと連携を深め、直売会の目標達成に向けて生産者への支援に努める考え。