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JA上伊那果樹女性部大会 意見交換でつながりを深める | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 15, 2024 12:48:00 AM

JA上伊那果樹部会果樹女性部は2月5日、駒ヶ根市のアイパルで女性生産者を対象とする果樹女性部大会を開いた。上伊那地域の果樹振興と生産者同士の交流を深めることが目的。4年ぶりに開かれた今回は生産者やJA役職員63人が出席し、果樹生産への関わり方や今後の女性部活動に求めることなどについて、パネルディスカッションやグループワークで意見を交わした。
2023年度は梨やリンゴを中心に、春先の凍霜害による着果不足やサビ果、夏場の高温干ばつによる小玉傾向などが見られたが、全国的にも出荷量が少なかったこともあり高単価で推移。果実全体の出荷量は豊作だった前年の94.5%の約3607トンにとどまったが、販売高は13億9000万円(前年対比111%)となった(1月末現在)。上伊那では5年ほど前からリンゴを中心に販売高が増えており、今後もさらなる生産拡大を図っていく。
パネルディスカッションでは「農のある上伊那のきれいな風景を残したい」と祖父から継いだ山崎絵美さんを含む4人の生産者が登壇。発表者は子どもの保育園や学校のママ友のつながりから作業を手伝ってくれる人を探していることや、SNSを活用して栽培や販売のPRをしていることなどを紹介した。また、会場からも意見を出してもらいながら、参加しやすい同部の活動内容や上伊那ブランドを広げていくための方法を考えた。
山崎さんは「栽培講習会なども女性の参加が少ないが、同じ仲間と会うだけで身になることもある。ぜひ、皆さんにも参加してもらい『女性ならでは』の意見を広げていこう」と呼びかけた。
グループワークでは7つに分かれて、今後も魅力ある女性部活動を行うための活動内容や役員選出の方法などについて話し合った。
果樹部会の髙田知行副部長は「この2年間、目指していた販売高10億円を超えることができている。交流を深めることで今後、女性の皆さんの力をより生産に生かしてもらいたい」と話した。