JAながのと関西大学が共同開発した、旨味と栄養がより豊かになった特別なきのこブランドの「豊茸」(ほうだけ)を、1月26日から28日の3日間、大阪府吹田市の阪急百貨店うめだ本店で販売した。
実際に食べて良さを知ってもらおうと、学生は作成したパネルを持ち商品の紹介をしたり、豊茸のバター醤油炒めを作り来場者に振舞った。「食感が良い。臭みが気にならないしおいしい」と好評で、店頭に並んだ600個の豊茸は3日間で完売となった。
一般的なブナシメジと比較して3種のアミノ酸(グルタミン、オルニチン、アルギニン)の含有量が約1.5から2.3倍、苦味を抑えるオルニチンやアルギンが豊富で、臭みが少ない事が特徴。
価格は200グラム299円と通常よりも高価格であるものの、品質や特徴、ブランドとしての付加価値をPRしている。
研究から4年。豊茸開発のプロジェクトは、ぶなしめじに含まれるアミノ酸含有量を高めるために、栽培方法の研究に試行錯誤しながら、昨年10月よりJA管内の農産物直売所4店舗で試験販売を行ってきた。その都度学生らも店頭に立ち、積極的に販売に携わり消費者と向き合ってきた。今後、2月には大阪にある別店舗での販売を計画していて、更なるブランドのPRに力を入れている。
26日には大阪市で共同記者会見を開き、出席したJAの小林武郎専務理事は「農業に対して前向きな方が多く、生産者が増える事を願ってプロジェクトに取り組んできた。今後は生産を増やしよ多くの方に味わってもらえるきのこを目指したい」と意気込む。