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ブドウ販売11億円を達成 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Dec 12, 2023 4:38:00 AM

JAグリーン長野のブドウ生産販売金額が、近年5年で最高となる11億円(前年対比117.2%)を達成した。12月7日に長野市稲里町のグリーンホールミナミで開いた「ぶどう生産振興大会」において、ぶどう部会員と結果を共有。冷蔵シャインマスカットの出荷が続いていることから、さらなる数字の上乗せをめざすとともに、次年度の生産振興方針・対策を確認し、ブドウ産地のさらなる拡大につなげるべく生産意欲を高めた。
大会では生産者60人が出席し、JA担当の報告を通じ栽培と販売情勢を振り返った。生育初期は温暖な気候によって生育が前進した中の凍霜害で生育差が発生、加えて異常高温(猛暑・干ばつ)によって栽培管理が難しい状況だったが、昨年に比べ粒肥大し、着色、糖度といった品質面も良く、出荷量を確保できた。また、販売環境においては、競合産地の輸出減による国内供給量の増加、マスメディアのシャインマスカット価格の下落報道により、取引量・単価下落が懸念されたが、結果としてシャインマスカットへの注目度及び需要が高まり、販売単価が堅調に推移。結果、新規栽培者等の無核品種の出荷拡大と粒肥大による出荷量の拡大が相まって、昨年以上の販売金額確保につながった。
JAでは、ナガノパープルなど黒系品種やクイーンルージュ®の需要も高いことから、これら品種の積極的な生産振興を提案。併せて、シャインマスカットの品質の底上げ・統一による高品質生産など産地のレベルアップによる安定価格販売の実現へ、部会員の理解と協力を呼び掛けた。
玉川晴美部会長は、コロナやひょう害、凍霜害の中でも精力的に出荷を続けた部会員生産者の努力に敬意を表した。JAを代表し、唐木邦敏専務は、部会員のJAへの出荷に感謝を示すとともに、益々の生産振興とJAへの出荷協力を求めた。
大会では5人の部会員を優良生産者として表彰。受賞者を代表し、白系品種の部で受賞した杉村修一さんは喜びと地域のブドウ生産者やJA営農技術員のアドバイスや指導に礼を述べ、今後のさらなる生産努力を誓った。