JA信州諏訪管理部協同活動推進課は10月、食品ロス削減月間に合わせて役職員によるフードドライブに初めて取組んでいる。全役職員に協力を呼びかけ、諏訪市の本所と地区統括支所5カ所に持込会場を設けて行う。地域の課題に目を向け、役職員自ら行動することで、「地域に根差したJA」をめざす。
フードドライブは2023年度、JA女性部がブロックごとや農業祭会場などで、計10回以上行っている。今回は、同課が「女性部や組合員に呼びかけるだけでなく、役職員が具体的に行動を起こすべき」という思いのもと企画した。
まず、役職員にフードドライブに関するアンケートを実施。フードドライブの認知度やこれまでの参加回数、今後の参加意欲などを集計している。
初回の10月2日から6日は、本所と茅野市のJA茅野中央支所で行った。女性部の取組みを記載したパネルやのぼりを設置した専用ブースをつくり、役職員に協力を仰いだ。5日間で米40キロ、カボチャ・ジャガイモなどの野菜50キロ、缶詰、飲料、調味料など126点が集まった。
10月10日、本所で長野県諏訪生活就労支援センターまいさぽ信州諏訪の浅川和重さんに手渡した。同センターが管轄する原村・富士見町・下諏訪町の生活困窮者に届けられる計画だ。
浅川さんは「品物が少なくなってきたので大変助かります。地域で生活にお困りの方に届けていく。今後も協力いただきたい」と感謝を述べた。
フードドライブに参加した職員からは「生活困窮者への支援という面はもちろん、JAは食を守る組織なので、食品ロスを減らすことがSDGsにつながる活動として、今後も皆で取組む必要があると感じた」と話していた。