JAグリーン長野で9月19日、和ナシ「南水」の選果が始まった。長野市篠ノ井の東部青果物流通センター1カ所で管内の和ナシを一元的に選果。今年は、4月の凍霜害により着果量が少なく、8月の乾燥によってやや小玉傾向、加えて生育期の高温により「日焼け果」も発生していることから、選果前に選果担当者を対象に目合わせを行って基準を統一し、作業を進行。初日は150ケース(1ケース=5kg)を選果した。
選果スタートを前に9月11日、2会場で講習会を出荷目揃会と品質検査を行った。長野市真島の真島フルーツセンター会場には生産者10人が果実を1個ずつ持ち寄って出席。営農技術員が、重量、陽光面と陰光面の糖度と硬度を測り、平均値や収穫判断の目安を示した。平均値は硬度が9.7ポイント、糖度16度と出荷基準の硬度9~10ポイント、糖度13度以上を上回っていることを確認。食味を確認し、果皮色も判断材料にしながら、日当たりの良い枝や木の外側から順に収穫に移るよう、営農技術員が説明した。
営農販売部販売課によると、凍霜害の影響も含め、出荷量は3割減の13,000ケース(1ケース=5kg)を計画。出荷先を集約するとともに、直売向けの規格も設定し、単価維持・向上を図る考え。関東、地元、関西の市場への出荷を見込む。