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梨「幸水」出荷スタート 「シャキッと」とれたて直送 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 22, 2023 5:29:00 AM

JAあづみは20日、安曇野市三郷の小倉選果所で梨の早生種「幸水」を初選果した。2023年産は、生育期の高温・乾燥により小玉傾向ではあるものの例年よりも糖度が1~2度高く、品質は上々の仕上がり。初日は、選果した205ケース(ケース=10キロ)を関東の生協に「とれたて便」として出荷した。
同JAが2008年から関東の生協ユーコープ事業連合と取り組む「とれたてシャキット便」は、鮮度の良さが売りで、生産者が早朝より収穫した梨が翌日には関東の生協組合員に届くため、大好評でリピーターが多い。「少しでも鮮度のよい状態で消費者へ届けたい」という思いから収穫時間や配達時間の短縮、最適な温度管理などを追い求めたことで、新鮮な梨が生協の組合員に届く仕組みになっている。価格も安定していて、高単価で販売できる利点があり、生産者の手取り確保に繋がっている。
現在、JAあづみ梨部会の12人が取り組み、23年度は「幸水」と「豊水」合わせて、例年並みの4000ケース(同)の出荷を計画している。JAの梨全体の出荷量の約2割を占める。
選果所では、JA三郷地域営農センターの小林将士営農指導員が選果スタッフに大きさや形状、色などの選果基準について説明。選果スタッフが色や傷の有無などを確認し、機械のセンサーで大きさを判定し、等級別に箱詰めをした。
小林営農指導員は「気象災害により数量確保に苦労しているが、生産者らと協力し採れたて新鮮な梨を消費者に届けたい」と意気込んだ。