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リンゴの早生種「サンつがる」初出荷 赤く色づき爽やかな味わい | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 17, 2023 5:49:00 AM

JAあづみは17日、安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で、県内一の出荷量を誇る安曇野産リンゴの早生種の主力「サンつがる」を初出荷した。
営農経済事業部果実課によると2023年産は7月~8月初旬までの高温により着色が遅れたが、ここ2~3日の昼夜の寒暖差により赤く色づき、夏リンゴらしい爽やかな味わいに仕上がっているという。春先の凍霜害の影響により出荷量は3割ほど減少する見込み。
選果所では、選果員約20人がキズの有無や色を確認し、ベルトコンベヤーに載せると、センサーやカメラが果実の糖度や大きさ、色づきを自動で判定。4等級に分けて箱詰めした。
初日は2000ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や中京、関西、九州、県内市場に出荷した。23年度の出荷数量は約9万ケース(同)、販売金額は3億3000万円を計画している。出荷作業は8月下旬をピークに9月10日頃まで続く。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「味に間違いはない。それを遡及するため優着色でのこまめに収穫して欲しい」と話した。
JAあづみりんご部会の西牧幸則部会長(65)は「食味はいい。市場関係者には凍霜害による下位等級品が多いことは通知済み。1個でも多くの安曇野産リンゴを消費者に届けるため多面的な販売をお願いしたい」と力を込めた。
中生種の主力「シナノスイート」は10月上旬、晩生種の主力「サンふじ」は11月上旬に出荷が始まる見通しだ。