JA上伊那酪農部会と伊那酪農業協同組合、南信酪農業協同組合からなる上伊那地域酪農協議会は「酪農家のおもてなし牛乳」を材料に使った商品として、箕輪町のニチノウ食品株式会社の「信州ミルクジェラート」を新たに認定した。8月7日には、伊那市のJA上伊那本所で認定証授与式を開いた。認定された商品は16商品目となる。
「酪農家のおもてなし牛乳」は上伊那地域の若手酪農家が企画開発し、2015年11月に誕生した商品。生産者が自ら作る安全安心な牧草などで育った乳牛の生乳を使用している。認定証の交付は新たな販路拡大やブランド力の強化、地域に根差した商品化を進め上伊那地域を酪農地域として振興することが目的。19年2月から認定証の交付をはじめ、これまでにプリンやケーキなどが認定されている。
今回認定した「信州ミルクジェラート」はおもてなし牛乳を100%使用。信州ミルク、ピスタチオ、アーモンド、チョコレートの4種類が各4個ずつ入ったセットとなっている。おもてなし牛乳の特徴である牛乳のコクを生かしながらも、すっきりとした後味に仕上げた。また、ピスタチオやアーモンドは自社で直火焙煎してすりつぶしたものを使用しているため、香ばしさを楽しむことができる。同商品は箕輪町のふるさと納税の返礼品(寄付金額1万円)として提供している。
当日は、JA営農経済担当常務で同協議会の白鳥健一会長が同社の有賀哲哉代表取締役社長に認定証を手渡した。白鳥会長は「商品化してもらうことで、おもてなし牛乳の認知度も高まる。幅広くPRしてもらいたい」と期待。
有賀社長は「おもてなし牛乳を使うことで地元牛乳の消費拡大を応援し、酪農家の支援になればと商品を開発した。地元のものを使うことで、地元に還元していきたい」と話した。