JA信州うえが運営する農業資材店「グリーンファーム中央店」は、直売所や市場出荷を目指す栽培講習会「ほうさくマスターclub」の最終回を開いた。今回は同JA市場出荷の主体品目であるズッキーニとアスパラガスの生産現場の視察と産地復活を目指すスイカ園を訪れた。
前回の生産現場視察に引き続き、最盛期の栽培現場の状況と管理の注意点について学んだ。それぞれの品目について今後の栽培の注意点や経営などについて生産者の生の声を聞いた。
ほうさくマスターclubは年間5回開催され今回は最終講習会。ズッキーニを栽培する(株)堀井農園の堀井禎二さんから圃場での栽培管理の注意点や長期収獲に向けた作付け、出荷方法、経営戦略などの話しを聞いた。堀井さんは「ズッキーニは栽培しやすいので、多くの方に取組んでいただきたい」と語った。また、アスパラガスの生産者窪田八平さんからは初期の植え付け方法から年間管理、夏秋取り、夏場の管理と出荷状況や収支、施設経費・補助金等の説明を受けた。窪田さんは「生産者の仲間が増え産地を盛りあげていきたい」と語った。
スイカ生産者の和田寛さんからはスイカの植え付けから仕立て方、授粉方法や着果位置、収穫までの栽培管理を学んだ。和田さんは、「塩田地区はかつてスイカの産地だったが、後継者不足により生産量が減少しているが、しおだSUNスイカとしてブランドづくりを行っている。次の世代へつなげて行きたい」と語った。
受講生からは、「現場での具体的な話があってよかった。今後、栽培管理に活かしていきたい」と、好評だった。
今後、9月に新規受講生を募集していく。