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安曇野産「桃」初出荷 玉肥大・食味上々 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jul 19, 2023 5:56:00 AM

JAあづみ管内で夏の味覚「桃」の出荷が始まった。14日、安曇野市三郷のJA小倉選果所で早生種「櫛形(くしがた)」と「赤宝(せきほう)」を選果し、県内市場に初出荷した。
2023年産は一部の園地で春先の凍霜害の影響を受けたものの、6月中の適度な降雨により玉が大きく、7月上旬は雨が多すぎず甘みが乗り食味は上々。
選果所では、生産者が持ち込んだ桃をJA職員が一つ一つ手に取って、目視でキズの有無や着色などを確認し、選果機のベルトコンベヤーに流した。機械センサーで大きさを判定し、「秀」「優」の2等級に分けて箱に詰めた。この日は、県内向けに「櫛形」と「赤宝」合わせて50ケース(1ケース=5キロ)を出荷した。
23年度は早生種の櫛形や赤宝、あかつきなどを含め約2,700ケースの出荷を予定している。7月下旬から主力品種の「あかつき」、8月10日頃から中生種「なつっこ」、8月下旬から晩生種「おどろき」の出荷が始まり、8月末まで続く。
また、23年度も価格維持や作業省力化のため早生種から「2個詰めパック」での出荷を進めていく。今までは、大きさに関係なく1ケース5キロで出荷していたが、スーパーの売り場担当者がパックに詰め直していた。パック詰めで出荷することで売り場の手間が省け、より早く店頭に並ぶため、価格維持にも繋がる。スーパーなどの量販店からは好評だ。
桃を持ち込んだ生産者は「春先の凍霜害の影響で全体量は少ないと思われるが、早生種にしては玉肥大・食味ともに良好で幸先のよいスタートが切れた」と話した。
JA梓川地域営農センターの小林将士営農指導員は「防除の徹底を呼び掛けるとともに厳正な選別で出荷先の信頼を揺るぎないものとし、生産者の手取り確保に努めたい」と意気込んだ。