JAグリーン長野花き部会球根専門部は7月12日、長野市篠ノ井の篠ノ井東部青果物流通センターで「パイナップルリリー(ユーコミス)」の目揃会を開いた。生産者11人と検品担当の従業員が出席。営農技術員が出荷規格を説明した。
パイナップルリリー(ユーコミス)は、パイナップルに似た形が特徴で、初夏から夏の暑い時期に涼を運ぶ。管内では過去、8月中の出荷が主だったが、温暖化を要因に、近年は7月上旬からと、出荷が早まっている。球根増殖によって増産もでき、専門部員を中心に出荷量を伸ばしている。
講習では、収穫のタイミング(切り前)を注意することを改めて徹底。咲きすぎはクレームの対象となること、また、荷量が集中すると単価に影響することも含め、「固め」の切り前で収穫し、センター冷蔵庫などを活用しながら、安定量の出荷をすすめることを確認。また、ベテラン生産者が花を傷めないような箱詰めのコツを示した。
パイナップルリリーの出荷は7月8日からスタートし、7月下旬から8月にかけ、関東、関西の花市場へ出荷する。あわせて、生産者間で球根を分けながら、生産者・出荷量の拡大をめざしていく。