JAグリーン長野は、生産者とともに2023年度の「営農相談員」の活動をスタートさせた。営農相談員は、農業生産に取り組み、優れた技術や知識を持ち、地域の核となる生産者。2011年の制度導入度、長年、果樹品目だけだったが、今年度から、米穀と野菜の生産者も営農相談員に迎えた。営農相談員は、JA営農技術員と連携し、地域生産者の身近な相談窓口として営農相談に乗るほか、営農技術員への生育状況等の伝達、新技術の導入検討に取り組み、地域農業の発展に取り組む。
営農相談員委嘱状交付式及び全体合同会議を7月5日、長野市篠ノ井のグリーンパレスで開催。相談員に就任する生産者とJA役員、JA営農技術員が出席した。栗林和洋組合長が新たに相談員となった7人に委嘱状を渡した。合同会議では、果樹営農技術員が昨年度の活動を報告。病害虫予察への情報提供や、センターごとに開催する「果樹セミナー」での講師、各講習会への参加と指導サポートなどに取り組んだ。相談員の生産者からは「営農技術員と情報を共有する機会がコロナなどによって減り、相談員として他の生産者に指導するにも不安になることがあるので、ぜひ定例会を開き、情報共有をしてほしい」「果樹栽培を辞め、せっかくの樹を伐採してしまうなどの事例があるので、耕作放棄地や借り手を探す生産者の情報など、密に情報を共有してほしい」と要望が上がり、中村剛営農販売部長は改めて、地区営農技術員との連携強化を約束した。
栗林和洋組合長は農業振興への協力に感謝を伝え、「ぜひ地域の農業振興にご協力をお願いしたい」と要請した。
営農相談員の任期は2年。JAとともに、地域の農業振興に尽力する。