JA信州諏訪管内で、露地作型のセルリーの出荷が最盛期を迎えている。生産者は未明から作業を行い、新鮮なセルリーを集荷所に運びこんでいる。
原村の中村武彦さん(61)は6月22日に露地作型を初出荷。6月30日は、家族・アルバイト従業員計8人で、深夜1時頃から作業を開始した。ほ場に投光器を設置して周囲を明るく、頭につけたヘッドライトでセルリーを照らし、1株ずつ収穫包丁などを使って収穫。外葉などを取り除き整えてから株元の土を洗い落として袋に入れ、箱詰めした。今後も、同作型のJA出荷最終日となる10月15日まで、JA原村営農センター原村セルリー集荷所に日量平均250ケース(1ケース10キロ)を出荷する予定。
中村さんは「春先の天候の影響で一部規格外もでているが、生育は順調」と話す。「種まきから丹精込めて育てている。高品質なセルリーの出荷に努めるので、ぜひ食卓で食べてもらいたい」と呼びかけている。
管内は夏場、全国に出回るセルリーの日本一の産地。関東、関西、中京の市場に出荷される。2023年度は年間で、出荷数量71万8,800ケース、販売金額19億5,280万円の達成をめざす。