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安曇野産タマネギ出荷始まる 豊作基調で | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 22, 2023 5:32:00 AM

JAあづみ管内では、安曇野市高家の「玉ねぎ共同乾燥調製施設」をフル活用し、タマネギの市場出荷が本格化している。JA営農経済事業部農産課によると越冬前の活着がよく、4月の好天や適度な降雨により豊作基調だという。
19日、先週までに持ち込まれ、乾燥の終わった玉ねぎを選果レーンに載せ、等級別に約500箱(1箱20キロ)を出荷した。北海道産が出回る前の7月末まで選果作業は続き、県内や中京方面の市場に出荷される。
選果人は、切り残しの根や葉をハサミでカットしたり、小玉を取り除くなど1玉ずつ手作業でチェックした後、自動でS~2Lの4等級に分けられたタマネギを等級別に箱に詰め、40箱ずつ積み重ねて出荷トラックに運び込んだ。
タマネギは和・洋・中を問わず幅広く用いられる需要の高い常備野菜。同JA管内は県内有数のタマネギ産地で販売金額・生産量ともに県下トップ。2023年度の出荷計画は約48,675ケース(1ケース=20キロ)、販売金額は約9,000万円を計画している。
同JAは17年3月、生産者の作業負担を減らし、栽培面積拡大やブランド力を高めるため同施設を竣工。葉や根の除去から乾燥、磨き、選別などの手間がかかる荷造りを一手に引き受ける施設で、一日最大1000箱の処理能力がある。これにより機械で定植から出荷までを行う「機械化一貫体系」の普及が進み、集中的な荷受けと乾燥期間の大幅な短縮など、端境期の単価が高い時期の出荷が可能となった。大規模な栽培に取り組む農業生産法人や担い手農家などの選果・出荷作業の負担軽減になったことで栽培面積は17年の23ヘクタールから、17ヘクタール増の41ヘクタールにまで拡大。23年度の栽培面積は約34ヘクタールと県下トップを維持している。
営農経済事業部の曽根原亨農産課長は、「本年産は大玉傾向のため規格に収まらないものは業務販売に繋げ、生産者手取りの確保に努めていきたい」と意気込んだ。