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地域の優れた農家を表彰 農業者のつどい開催 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 19, 2023 5:27:00 AM

JAあづみと同農政協議会は17日、安曇野市の堀金総合体育館で「第4回安曇野の農業を守り、つなぐ農業者のつどい」を開き、「55年目の発掘と褒賞“第2期”」の各賞受賞者4名と推薦者4名を表彰した。農家組合(くみあい会)長や農政協議会委員、JA役職員ら約200人が出席した。
主催者の千國茂組合長は「この褒賞は、創立55周年の節目に企画し、実施してきた。組合員から好評を得た一方で、発掘すべき人材はまだまだ地域に多くいるという意見も出てきた。3年後の創立60周年まで第2期として継続し、地域の農業振興に繋げる」と挨拶した。
授与式では、審査委員長を務めた映画監督の河崎義祐さん(87)から「農業大賞」の安田大樹さん(37)、「研究開発賞」の山縣敦さん(41)、「未来開拓賞」の古田然さん(37)、「審査員特別賞」の飯沼永遠さん(12)に表彰状と記念品、各推薦者4名には記念品が授与された。6月上旬に行った審査会で13人の候補者の中から各部門の受賞者を決めた。
「農業大賞」の安田さんは、大豆栽培において取り組み例の少ない「摘芯技術」や優れた作型の確立により全国でも最高レベルの反収を実現したことが先進事例として評価された。
「研究開発賞」の山縣さんは、生産資材などが高騰する中、作業の効率化などを研究し、コストを意識した経営や部会長を務めるリーダーシップなどが高く評価された。
「未来開拓賞」の古田さんは、強い決意と熱意をもって安曇野の地で新規就農し、管理の難しい園地を引き受けるなど地域の果樹振興に邁進する姿勢が好評価を得た。
「審査員特別賞」の飯沼さんは、学業の傍ら自ら育てた1万点を超える農産物を直売所へ出荷し、ひたむきに農業に向き合う姿勢が審査員の目に留まった。
受賞者による事例発表も行われ、農業大賞を受賞した安田さんは自身の取り組みを発表し、「今後、地域の農地を永続的に守っていけるよう自らの責務を果たしていきたい」と力を込めた。
また、農ジャーナリストの小谷あゆみさんが「地域でつながる持続可能な農業・農村」と題して講演した。