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カーネーション出荷目ぞろい会 品質差減らし信頼される産地へ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 14, 2023 5:36:00 AM

JAあづみカーネーション部会は7日、安曇野市堀金烏川のそ菜特産流通センターで、出荷目ぞろい会を開いた。開催時期は例年並み。部会員やJA職員ら約10人が参加、営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員が販売情勢や出荷規格、荷造りの注意点などを説明した。
2023年産は3月の高温から一遍、4月の低温により生育遅れなどが心配されたものの例年並み。草丈は長くボリュームがあり、品質は良好だという。同部会では圃場巡回や目揃い会で品質差を減らし、信頼される産地形成を行っている。
小山営農指導員は「リピーターを増やし、取引先の信頼を得ることで安定した単価での販売が可能」とし、「切り前は時期によって柔軟に対応する必要があり、6月~8月末まではやや硬め、9月以降は気温によって緩めにするなど品質や荷造りを統一して欲しい」と呼び掛けた。
近年、カーネーションの販売はネットや予約相対取引が中心で、買い手は荷物を見て買わない傾向にある。品質不良は、荷物の産地表示で買い手から避けられてしまうため慎重な選別が求められる。現在、ピンク系の色目を中心に、白や複色など多くの品種の出荷を要望されている。
23年度販売計画は3,800ケース(1ケース=100本)、販売金額は1900万円を見込んでいる。1番花は6月下旬から7月上旬、2番花は8月下旬頃に出荷ピークを迎え、関西・中京方面の市場に出荷する。11月上旬頃まで続く。
唐澤秀昭部会長(52)は「病害虫に気をつけ、市場のニーズに応えた出荷をしたい。厳正な選別で産地の評価に繋げたい」と意気込んだ。