JAみなみ信州下条支所職員3人は8日、下伊那郡下條村の下條小学校5年生28人が行う田植えの講師を務めた。昨年までは同校と同村教育委員会が米作りを行っていたが、今年から同支所が中心となり指導。田植えを経験したことがない児童も多くいるため、同支所職員が事前に同校を訪れ、田起こしから収穫まで米作りがどのように行われているかの授業を行い、この日の田植えに臨んだ。
同校近くのおよそ3アールの田んぼに集まった児童は植え方の説明を聞き、苗を持って横一列に並び、田んぼの両端から張った紐に付けられた印に合わせて手植えで作業を開始した。最初は慎重に行っていたが徐々に慣れテンポが速くなり、尻もちをついたり稲を運んだりと全身泥だらけになりながら、およそ1時間で作業を終えた。
担任の五味花琳教諭は「梅雨時で天気が心配だったが無事行えた。初めて経験する児童もいたが、皆で協力ししっかり植えることができた。管理や観察をしながら収穫まで米作りを学んでいきたい」と話した。
同JA営農部の幾島祥技術員は「事前授業の効果もあり、児童たちは集中を切らすことなく手際よく植えてくれた。収穫まで長い道のりだが米作りの大変さや自分たち育てたお米の味を楽しんでほしい」と話した。
10月には稲刈りとはざかけを予定しており、JAと児童らで一緒に管理を行っていく。