飯田市伊賀良地区の4つの保育園(殿岡保育園、中村保育園、伊賀良保育園、育良保育園)の年長園児およそ90人が同市三日市場にある「にこにこ農園」で5月25日、さつまいも苗「紅あずま」の植え付けを行った。4つの保育園が揃って行うのは3年ぶり。JAみなみ信州青年部伊賀良支部が支える食育活動で、次年度伊賀良小学校へ入学する年長園児の交流の場として毎年行っている。これまでの3年間、コロナ禍でも少しでも交流できればと2つの園ごと分散して行うなど工夫して活動を続けてきた。この日は部員4人と同JA伊賀良支所職員2人も参加した。
園児らは部員が用意したマルチに穴を掘り苗を植えた。「どのくらい掘ればいいの?」との園児からの問いかけに、同部員が「握った手が入るくらい掘るんだよ」と答えるなど会話を楽しみながら交流した。園児は「みんなで一緒に焼き芋をして食べたい」と話した。
同部の木下義隆支部長(30)は「久しぶりに大勢でにぎやかに作業ができてうれしかった。いつも食べている物がどのようにつくられるのか、自分たちで体験することで楽しみながら食の大切さを学んでほしい」と話した。
育良保育園の稲垣悦子園長は「来年小学校で一緒になる子供たちや青年部の皆さんと顔を合わせて作業ができてうれしく思っている。子供たちもいきいきと作業していた」と話した。
同支部ではJAと地域のつながりづくりとして伊賀良保育園、中村保育園でのさつまいもづくりも支援しており、各園でも植え付け作業を行った。収穫は10月を予定し、子供たちは収穫を楽しみにさつまいもの成長を見守っていく。