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花弁に艶ある華やかなカーネーション届けたい 20日に初出荷の星野仁志さん | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 30, 2023 4:45:00 AM

JA信州諏訪管内で5月20日、カーネーションの初出荷を迎えた。長野県は夏秋期生産量全国1位、諏訪地域は県内で1番の産地で生産者58戸が100種類以上の品種を栽培。年間9万1,000ケース(1ケース100本)の出荷をめざす。下諏訪町の星野仁志さん(50)は「花弁に艶をもつ華やかな花を届けたい」という思いのもと、日々作業に追われている。
星野さんは諏訪市出身。学業卒業後、東京都で働いていたが、両親を思って2011年に帰郷。知り合いのJA職員の紹介で農家を志し、ハウスを借りてカーネーションの栽培を始めた。
2023年は諏訪市のハウス2.5棟(14アール)で妻、パート従業員2人と協力し、白、ピンク、赤、黄など8品種を栽培する計画だ。20日、12月上旬に定植した白色の「アスペン」を初出荷した。
星野さんは「今年も始まるという不安とやっと始まったという喜びが入り混じった気持ち」と現在の心境を語る。「3月が暖かすぎる日が多く、生育が前進傾向となり、難しい環境下での栽培だった。換気など温度調整を行ったため、平年並みの時期に出荷を合わせられた。作柄も良好」と話す。
日々の細やかな栽培管理が評価され、2022年の諏訪花き立毛品評会では最優秀賞を受賞した。「病害虫防除や適切な頻度での施肥、日光を当てるなど忙しくても手をかけることを心掛けている」という。
今後は12月下旬まで週3日、同市のJAすわこ営農センターに全量出荷する。
「信州諏訪は夏秋期の責任産地。消費者に国産の高品質なカーネーションを楽しんでもらえるよう、日々生産に励んでいく」と抱負を語っている。