JAみなみ信州は4月26日、飯田市鼎の同JA本所で行った理事会で牛乳の利用を始めた。昨今の飼料・電気代高騰や牛乳の消費低迷の影響から厳しい経営を強いられている酪農農家を応援しようと、この日は理事会参加者44人に農協牛乳200mlパックを用意した。各地区の理事者が揃う理事会からスタートすることで牛乳の消費拡大の取り組みを各地域へも広めていく目的。
寺沢寿男組合長はあいさつで「会議や各家庭での役職員の消費推進はもちろん、加工品の商品開発も検討し、消費拡大に継続的に取り組んでいく。行政にも協力を要請しJAグループ全体で支援していきたい。皆さんのご協力をお願いします」と話した。
畜産農家の本村隆雄理事は「畜産業全体としてかなり厳しい状況であるが、酪農農家は特に厳しいとの声を聞いている。生産者は必死で安全安心な牛乳生産を行っている。畜産部会としてもその声をしっかり繋げて、これからも継続的な支援を要請していきたい」と話した。
同JAでは4月18日、同市に牛乳の消費拡大への協力を要請。昨年2月には農協ミルクを役職員が購入するなどの取り組みも行った。今後も各会議での牛乳利用や、同JA直売所でも利用者に向けた消費拡大をPRする予定。消費が低迷する夏場に向けた支援を含め広く継続的な支援をしていく。