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ほうれん草農家森山大さん 父の背中を追いかけ栽培励む | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|May 1, 2023 1:05:00 AM

JA信州諏訪管内で4月から、ほうれん草の出荷が本格化している。ハウス一面にほうれん草が広がり、生産者は収穫・荷造り作業に追われている。
原村の森山大さん(34)は就農6年目。両親、パート従業員・外国人研修生とほうれん草専門で栽培している。父栄太郎さんが約35年前に始めたのがきっかけ。2023年は、ハウス35棟で年4回(計2.6ヘクタール分)、種まきから収穫まで行う。初出荷は2月末種まき分で、4月中旬に迎えた。天候に恵まれ、昨年より14日ほど早く進んでいるという。
ほうれん草は適切な栽培管理をしないと、1株ごとの生長にばらつきが出てしまう。JA営農部伊藤侑哉専任指導係は「森山さんのほうれん草は、ほ場全体の生長が揃っており、病害虫がない。葉の緑色が濃く、茎も適度な太さで高品質な仕上がり」と高く評価する。森山さんは「土づくりやハウス内の温度管理など、こだわりを持って繊細に作業する父のおかげ」とし、「栽培技術を父に学び、自分自身でしっかりできるようになりたい」と話す。
現在は、日量約30ケース(1ケース20袋入り)をJA原村営農センターに全量出荷。最盛期の8~9月は100ケース前後の出荷を見込んでいる。
森山さんは「初出荷のほうれん草を食べたとき、『1年間の栽培が始まる』と実感し、気が引き締まった。昨年よりも農業所得を伸ばせるよう、高品質・安定生産に努めたい」と意気込みを語る。