南信州農業振興協議会は17日、JAみなみ信州本所で第49回和牛繁殖技術共励会表彰式を行った。受賞者、南信州地域振興局農業農村支援センター、JA全農長野、同JA、飯田家畜保健衛生所職員ら13人が参加した。同共励会は南信州地域の和牛繁殖技術と飼養管理技術の向上を目的に毎年開催している。審査は書面審査により行い、2022年度に開催した計6回の長野県中央家畜市場で黒毛和牛子牛3頭以上が取引された管内生産者33人が対象。子牛の平均単価や体重、発育状況などを総合的に評価して順位を決めた。
最優秀賞の長野県知事賞を受賞した近藤健一さん（81）は繁殖和牛を生産しておよそ20年。妻、長男、孫と一緒に家族で生産している。近藤さんは「牛が好きで手をかけ愛情を込めて育てている。名誉ある賞をいただきたいへんありがたい。この賞を励みに今後も頑張っていきたい」と話した。
同センターの佐々木直人所長は「畜産は当地域の重要な産業。食生活に欠かすことのできない食材を生産いただいている。生産資材価格高騰の影響を大きく受ける厳しい状況だが、今後も安全安心な生産をお願いしたい」と話した。
結果は以下の通り
▽最優秀賞（長野県知事賞）：近藤健一（阿智村）▽優秀賞（南信州地域振興局長賞）：久保田義文（飯田市）▽優良賞（南信州農業振興協議会長賞）：高坂孝明（飯田市）、多田友也（喬木村）、唐沢朝子（飯田市）、古田良明（下條村）