JAあづみ食糧専門委員会は4月上旬、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで2022年度通常総会を開いた。支部の代表者や役員、JA役職員ら約60人が出席し、22年度の事業報告や23年度の事業計画など3つの議案を協議、決定した。
米倉秀樹専門委員会長はあいさつで「異常気象や生産資材の高騰など農業を取り巻く環境は厳しさを増しているが、同会の活動を活発化し、安曇野産米のPRに繋げたい」と述べた。
22年度事業報告では、6月前半の低温と日照不足で生育は遅れ気味だったがその後の高温で生育は回復。収量は「やや低収~低収」細身で青未熟米が目立ったものの、刈り遅れを除き同割れ米は少なくカメムシによる被害粒も少ない状況で1等米比率は前年対比1.1%高い98.1%と全国でもトップクラスの品質だった。一方、集荷実績は同比6.3%減の190541俵、米や麦、大豆などの販売実績は同比0.5%減の34億2997万円だった。
23年度事業計画は、低コスト稲作の普及・拡大に向けた直播栽培の推進や、組合員への情報発信のために年7回程度の発行する稲作だよりや同割れ米防止のため管内18地点に設置した「積算温度計」の継続活用などを確認した。
また、22年度水稲品質改善共進会の表彰式も合わせて行われ、最優秀賞で長野県松本農業農村支援センター所長賞の松島雅人さん=同市有明=を始め10人の受賞者に賞状と記念品が贈られた。共進会は水稲の栽培技術や品質向上を目指すため、毎年11月に開き、出品数71点を審査した。審査基準であるタンパク質やアミロース値などの食味分析値と、整粒や形質等の目視審査で上位10人を決定した。
長野県松本農業農村支援センターの谷口岳志主任は「厳しい気象条件でも出品されたお米はどれも品質の高い物ばかりで、生産者の生産技術の高さを示すものばかりだった」と審査講評した。
▽最優秀賞=松島雅人(有明)▽優秀賞=丸山恒靖(北穂高)、中村洋一(温)、甕里史(温)山崎智章(有明)▽優良賞=塚田高裕(烏川)、髙橋巧(北穂高)、青栁強(烏川)、奥村光廣(明盛)、山田稔(穂高)