桜の名所として知られている安曇野市豊科光の光城山(912メートル)で7日、桜の「昇り竜」が山頂までつながり見頃を迎えた。
2023年は3月下旬から急激に気温が上がったため、例年よりも10日ほど早い。登山道には大正天皇即位を記念して植えられた約1500本の「ソメイヨシノ」が連なり、麓から山頂まで咲き上がっていく様子が、竜が昇っていくように見えるため、「昇り竜」と呼ばれている。
地元民は、この昇り竜を見て毎年春の訪れを実感しているという。頂上付近まで車で行くこともできる。普段、徒歩で登る人は多くないが、桜の季節には桜の下を歩きながら約1時間で山頂に行けるため、人気のハイキングコースになっている。
登山靴に履き替えていた麻績村の男性(65)は「桜のトンネルを歩いている感じと山頂からの眺めもいいので、毎年訪れている。ゆっくり登りながら楽しみたい」と期待していた。