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第27回定期総会/乳質優秀者表彰 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Apr 4, 2023 12:47:00 AM

JA上伊那酪農部会は3月29日、JA本所で第27回定期総会を開いた。部会員やJA役職員13人が出席。乳質優秀者表彰と2022年度事業報告、2023年度事業計画などを報告した。
乳質優秀者表彰では最優秀賞の荻原省三さんと優秀賞の小林健さんへ表彰状を手渡した。同賞は生乳の乳質改善意欲の向上を図るとともに、個々が乳質向上を進めることで信州産生乳のレベルアップにつなげることが目的。消費者ニーズに適した高品質生乳生産を進めるため同部会が行っている乳質検査で、優秀な成績を収めた生産者へ贈られる。22年度は乳牛を入れ替えたことにより、全体的に乳質が向上した。
飼料などのコスト高騰により酪農情勢は危機的状況を迎え、全国では6.5%の酪農家が廃業。上伊那でも4戸が廃業となった。同部会では地元酪農家が企画開発した「酪農家のおもてなし牛乳」のパッケージリニューアルや、地元中学校での酪農授業など幅広い年齢層へ消費拡大と理解醸成を促した。
23年度は研修会の開催や情報提供・共有を進めるなど次世代に向けた基盤維持強化を図る。また、地元消費者との連携を進め安定的な消費に向けて事業を進めていく。
同部会の小林健部会長は「仲間と協力しながら、なんとかこの厳しい経営状況を乗り切りたい。お互いに助け合いながら、地域の農業を守っていければ」と意気込んだ。