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全店舗でクレジットカード決済、一部店舗ではQRコード決済を導入/直売所の利便性向上に向けて準備整う | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 23, 2023 2:17:00 AM

JA信州諏訪は3月20日から、管内の農産物直売所全4店舗でクレジットカード決済の運用を開始した。そのうち、夢マーケット田中線・夢マーケット文出ではスマートフォンなどで利用可能な2次元コード(QRコード)決済も導入。支払方法の選択肢を増やし、多様化する顧客ニーズに対応した店舗づくりを進める。
JA直売所は、夢マーケット田中線、夢マーケット横川、夢マーケット文出、さざなみ新鮮市がある。2022年度の4店舗合計販売実績は、2億2,377万9千円(前年対比101%)。地元生産者が出品した新鮮な農産物などが購入できるとして、多くの地域住民・観光客が利用し、近年順調に売り上げを伸ばしている。
決済方法はこれまで、現金のみだった。直売所を統括するJA営農部生産販売課では、利便性を向上し、さらに魅力のある店舗をめざすための新企画として、キャッシュレス決済に着目。新型コロナウイルス感染症対策として人との接触機会を抑えられること、利用客から「現金以外の支払いができるようにしてほしい」という声が寄せられていたことも後押しし、導入を決めた。
クレジットカード決済は、 国内で取扱われているカードのほとんどが使用できる。JAが発行するクレジットカード「JAカード」を利用すると、請求時に5%割引される。
QRコード決済は、PayPay、d払い、LINEpay、メルペイなど約10種類が使用できる。
初日の20日、岡谷市の田中線センターでは、専用ポスターやステッカーを掲示し、取組みをPR。希望客には職員が新しい決済方法を説明した。
QRコード決済を使って買い物した20代の女性は「よく利用する店舗なので、キャッシュレス決済を導入してもらいありがたい。これからは現金を持ってない時でも買い物に立ち寄りたい」と話していた。
同課の名取鉄也課長は「時流に沿って、直売所でもキャッシュレス決済を利用いただける環境を整えることができた」とし、「多くの人に取組みを知ってもらえるようPRに力を入れ、地元生産者の農業所得増大につなげたい」と今後の展望を述べた。