県内JAの話題

市田柿販売2年連続26億円突破 2022年度JAみなみ信州市田柿生産販売反省会 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Mar 22, 2023 1:45:00 AM

JAみなみ信州柿部会と同JA、JA全農長野は16日、飯田市鼎の同JA本所で2022年度市田柿生産販売反省会を行った。部会員やJA役職員、全農長野、南信州農業農村支援センター、同JA輸送協力会、市場担当者ら100人が参加した。2022年度の市田柿は過去最高となった21年度に次ぐおよそ26億4千万円(前年対比99%)の販売金額となった。
同JAの寺沢寿男組合長は「販売環境は恵まれていない苦しい中でしたが、部会の皆さんの努力と関係する皆さんの協力により大きな成果を得ることができたことに感謝します。これまでも高付加価値を高めブランド化を進めてきたが、更に強めていきたい。また市田柿の生産振興も大切。25から26億円で推移する販売額をもう一段上の30億円目指したい。質と共に量にもこだわり、市田柿ブランドを大きなものに皆さんと作りあげていきましょう」とあいさつした。
22年度、生産面では地域全体で原料柿が大玉傾向で11月下旬からの温暖、曇天、降雨によりはざおろしが遅れたことから出荷の遅れにつながり、最需要期となる年内出荷比率が全体の6割を下回り、苦労する年となった。
販売面では市場担当、量販店への産地情報配信の強化や、年明けの国内価格安定を図る計画的な海外輸出などにより平均キロ単価は前年を上回る2,327円(前年対比101%)とし締めくくった。出荷開始当初の予定より出荷期間がずれ込んだことから2月に急遽特売対応や宣伝会を行い、終盤までしっかり量販店での売り場の確保に繋げた。
あいさつにたった原田健夫部会長は「昨年は大きな災害もなく、皆さんの努力と協力によりほぼ昨年並みの成果となりました。今年も作業が始まっています。生産者も良いものを作るよう努力していきますので、販売に関係する皆さんのご協力を宜しくお願いします」と話した。
この日、同会に併せ、第2回市田柿品質コンクールの表彰式も行い、最優秀賞1名、優秀賞4名、審査員特別賞1名が表彰を受けた。部会全体の高位平準化を目指し2年目となった同コンクールで受賞した5名は次年度から5年間、最高品質として専用資材による特殊荷造り商品「匠の頂(たくみのいただき)」で出荷ができる。最優秀賞に選ばれた原誠さんは「JA技術員の指導や先輩農家の教え、家族の協力のおかげで良いものができた。これからも安全安心、良質な市田柿づくり励んでいきたい」と喜びを語った。