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栄冠 農林水産大臣賞 JAながの志賀高原もも部会 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 20, 2023 1:31:00 AM

公益財団法人中央果実協会が主催する、第24回全国果樹技術・経営コンクール審査会で、JAながの志賀高原もも部会が最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。同部会では初めての受賞で、台湾への輸出や大藤流剪定を取り入れた早期多収・高品質生産について高い評価を受けた。標高550~700メートルに位置する同エリアは、朝晩の寒暖差が生む高い糖度の果樹栽培の他、近隣にはスキー場が広がる風光明媚な地域でスノーモンキーの温泉地としても有名だ。
このコンクールは果樹の生産技術や経営方式等において他の模範となる先進的な農業経営体及び集団組織を毎年表彰している。2月16日、東京都千代田区にある法曹会館で表彰式が開かれ、月岡徳一同部会長が部会員114人を代表して出席し、農林水産省農産局の平形雄策局長から表彰状を授与された。受賞の経緯について審査会座長を務めた元農研構果樹研究所長の福元將志氏は「個々では出来ないことについて集団を組織し、高い目標実現に向けた取り組みを評価する。」と講評し、月岡部会長は「栄誉ある賞をいただきとても嬉しく思います。今後の生産意欲の高揚に繋がる。」と喜びを語った。評価された大藤流剪定は自然樹勢を妨げず枝同志をゆったりと剪定する手法で同地区では20年ほど前から取り入れている。
また、同地域は果樹複合経営地帯で、ぶどうやりんごの栽培も盛ん。ももは果樹全体の14%を占めていて、同部会とJAが定める高い栽培基準の徹底により出荷されるももは、国内の卸市場から高い評価を得ている他、15年前からは台湾への輸出も開始している。