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バレンタインデーにいかが ピンクレディー初出荷 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Feb 10, 2023 1:45:00 AM

JAあづみは8日、バレンタインデーの商材として、小ぶりで甘酸っぱい希少なリンゴ「ピンクレディー」の出荷作業を、安曇野市三郷温のJA果実中央選果所で行った。
「ピンクレディー」は安曇野産リンゴの主力品種「サンふじ」とほぼ同じ11月が収穫期で、販売面では年間通してりんごの入荷量の少ない1月~2月の出荷に取組んでいる。
22年産は収量が多く、大玉傾向。色付きもよく食味は上々。例年並みの250ケース(1ケース=5キロ)を9日、東京・大阪方面の市場に出荷した。
選果所ではJA職員ら約10人が生産者から持ち込まれたピンクレディーの表面の色や傷がないか確認した。大きさ別に分類し、「ピンクレディー」をPRする4種類のチラシとともにピンク色の段ボール箱に詰めていった。1ケース平均3000円ほどと、現在市場に出ているリンゴの2倍ほどの高値で取引される。同JA直売所「安曇野スイス村ハイジの里」などでも販売している。
 「ピンクレディー」は商標名。正式な品種名は「クリプスピンク」でオーストラリア原産。1玉約250グラムと小玉で、鮮やかな赤色の果皮と、酸味が強い濃厚な味が特徴。オーストラリアの組織と契約し、日本ピンクレディー協会に所属しないと栽培できない決まりだ。
貯蔵により収穫直後の強い酸味が和らぎ、香り高い風味を楽しめる。5月上旬頃までパリっとした食感が残る日持ちの良さも利点だ。
同品種の生産者は国内に45人いて、そのうち35人が長野県内。管内では、同協会会長の中村隆宣さん(64)を含め8人が生産している。中村さんは「バレンタインにリンゴを贈ろうという思いが習慣になって欲しい」と願いを込めた。