豊丘村のJAみなみ信州総合集荷販売センターでは正月商材「南天」の出荷最盛期を迎えている。11月28日から始まった出荷は今月5日頃をピークに、12日頃まで出荷していく。
同JAでおよそ180人の生産者によって栽培される南天の生産量は全国でもトップクラス。軽量で扱い易いことから、中山間地が多い同JA管内では傾斜を活用した南天栽培が盛んに行われており、生産者の年齢層は比較的高いものの安定した栽培を行っている。出荷形態は主流の房のみと、枝つきの2種類で主に正月飾りとして加工される。
出荷ピークの5日は900ケース（1ケース5kg）を受け入れ、同JA職員が1箱ずつ出荷前の検品作業を行った。今年の出荷を平年並みの3,500ケースと見込み関西を中心に関東、中京へと出荷する。
南天は緑の葉に赤い実をつける実物花木で古くから縁起物として好まれ、魔除け・厄除け・無病息災を願い多くの家庭で栽培されてきた。「災難を転じる」という意味にもなり福寿草と合わせると「難を転じて福となす」と言われ、とても縁起が良いかけ合わせとしてお正月飾りとして親しまれている。
同JA営農部農産課の塚平涼係長は「今年は平年並みの収量が期待でき、色付きも上々。見る人に華やかな気持ちでお正月を迎えてもらえるようしっかり出荷していきたい」と話した。