県内JAの話題

信州諏訪のきのこ 出荷本番/高品質・安定出荷に向け意思統一 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Nov 29, 2022 5:28:00 AM

JA信州諏訪きのこ専門委員会は11月28日、富士見町のJA富士見町営農センターできのこ出荷査定会・栽培講習会を開いた。荷造り選別に携わる人(生産者)とJA職員ら15人が出席。2022年度の出荷最盛期を迎え、品質統一に向け、生産者全戸で出荷物や荷造り調整時の注意点を確認した。
管内では、えのきたけとぶなしめじを生産している。今年度は、えのきたけの生産戸数は4戸で、初出荷は10月中旬。ぶなしめじの生産戸数は1戸で、初出荷は9月初旬。両品目とも、来年の4月まで出荷は続く見込みだ。
10月末の出荷実績は両品目合わせて3万878キログラム(えのきたけ1株200グラム、ぶなしめじ1株180グラム)。数量は前年対比78%。特売企画や売場面積の拡張の効果で、単価は同129%だった。JA全農長野の販売担当者は「11月に入り、えのきたけは順調。ぶなしめじは過剰入荷気味だが、単価をキープしていきたい」としている。
栽培講習会では、高品質なきのこづくりのため、培養の環境を確認。温度や湿度を管理し、培養室内の環境にムラがでないようにすることを徹底した。
また、種菌の生育不良などの異常株を早期に発見するための注意点として、(1)菌糸活力が適当できのこ生産能力が高いこと(2)変異がないこと(3)目的とするキノコの菌以外の菌および害虫の混入がないことを確認した。
講師のJA全農長野生産販売部野菜きのこ課の二木康次監理役は「今回の講習や資料を栽培時の参考にしてほしい。種菌異常が見受けられた際はより早い段階で相談していただきたい」と呼びかけた。
伊藤良永委員長は「消費者に選ばれる産地であり続けられるよう、高品質なきのこを出荷していきたい」と話していた。