県内JAの話題

長野生まれの黄金色リンゴ シナノゴールド初出荷 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 25, 2022 4:45:00 AM

JAあづみは20日、松本市梓川のJA果実南部選果所で長野生まれの黄金色リンゴ「シナノゴールド」を初選果した。この日までに集荷した24トンのうち、1400ケース(1ケース=10キロ)を首都圏や関西、県内市場に初出荷した。
2022年産は、10月の強風により果面にキズなどが散見されるものの台風による落果も少なく作柄には恵まれ糖度の乗りは良好で酸抜けもよく食味は抜群。
「シナノゴールド」は、名前の通り黄色の品種で、「ゴールデンデリシャス」と「千秋」の交配品種で1999年に品種登録された。パリッとした食感で甘味と酸味のバランスがよく、果汁が多いのが特徴。貯蔵性に優れており長期保存が可能です。ジュースやアップルパイなどの加工にも適している。
選果前に開いた目ぞろい会では、営農経済事業部果実課の小林鷹文営農指導員が約40人の選果員に等級や選果規格を説明した。小林指導員は「シナノゴールドは傷やサビなどが目立つ品種。規格に準じて丁寧に選果して欲しい」と呼び掛けた。
選果所では、選果員が果実の裂傷や日焼け、スレなどを丁寧に確認し選果機に流した。果実はセンサーで熟度や大きさを判定、4等級に分けて箱詰めされる。選果人は「シナノゴールドは黄色系で他の品種と比べて選果が難しい。見落としのないよう丁寧に選果したい」と話した。
22年度は、前年対比10000ケース(1ケース=10キロ)増の27165ケース(同)の出荷を見込んでいる。今後、サンふじの贈答用セット販売等も含め10月から長期的に市場で販売する。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「中生種の中では最も日持ちする品種。需要期が異なる為、市場の声を聞いて臨機応変に対応し、価格を維持したい」と力を込めた。