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障がい者事業所向け農業機械技術研修会/農福連携による収入アップと人手不足解消でwinwinな関係 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 21, 2022 4:54:00 AM

上伊那農業農村支援センターと伊那保健福祉事務所は10月14日、伊那市西箕輪にあるJA上伊那の協同会社、株式会社JA菜園で障がい者事業所向け農業機械技術研修会を開いた。同JA営農経済部農業機械課の職員が講師を務め、事業所職員や利用者に向けて農業機械の使い方などを説明。2事業所から9人が参加した。
同研修会は管内で初めての取り組み。収入アップが課題となっている障がい者事業所と慢性的な人手不足が課題の農業者とのマッチングによる農福連携を目的としている。刈払機や管理機が操作できることによって、利用者が請け負うことができる作業の幅が広がり、よりマッチングしやすくなる。
この日は5人のJA職員が講師となり、作業請負ニーズの高い刈払機や管理機、スパイダーモアの基本的な使い方や注意点などを資料や実習を交えて丁寧に講義した。
今回参加した障害者福祉サービス多機能型事業所「伊那ゆいま~る」で農福連携係を務める山中但春さんは「農福連携を進めるにあたっては、職員が農業に通じていることが大事だと思う。これからも積極的に学び、利用者と地域の農業に貢献するとともに、利用者の収入アップというwinwinな関係を築いていきたい」と目標を話した。
同支援センターの農業農村振興課農業振興係の松嶋晴香技師は「関係各所と連携し、農業者と事業所がうまくマッチングできるよう活動していきたい」と話した。
伊那ゆいま~るはすでに(株)JA菜園から、ジュース用トマトの収穫やリンゴ苗木の誘引作業などを依頼され作業している。