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アルストロメリア品種説明会/改植に向け特徴を確認 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Oct 21, 2022 4:56:00 AM

JA上伊那花卉部会アルストロメリア専門部は10月17日、アルストロメリア品種説明会を開いた。品種説明会は来春の改植に向け品種選考の参考にしてもらうことを目的に毎年行っている。この日は管内に2ヵ所ある試作圃場で生育状況を確認したほか、種苗会社の担当者から品種の説明を受けた。
上伊那のアルストロメリアは同JAの主力品目のひとつであり、生産量日本一を誇る。管内では60人ほどの生産者が、ピンクや白といった淡い色を中心とした約100品種を栽培している。同専門部では優良品種選定事業として試作圃場で新品種や栽培実例のない品種の試験栽培を行い、特性や2年目までの生育状況を確認。新品種を導入する際の参考としている。
この日、試作圃場を訪れた生産者は新品種75品種の生育調査の記録や花の色、立ち姿などを確認。JAの担当職員や生産者同士で意見を交わした。
その後、伊那市狐島のJA本所で説明会が開かれ、種苗会社3社が品種の特徴などを説明。生産者は各社が持ち寄った品種を実際に手に取り、花の色や形を確認した。
同JA営農経済部南部営農センターの谷口昭一花卉係長は「生産コスト高騰や新型コロナウイルス感染症の影響で経営が厳しくなっている現在、生産性を重視した品種の人気が高まっている。今回の説明会を品種選定に役立ててもらいたい」と話した。
今後、同JAでは来春の改植に向けた個別相談会を行うほか、秋シーズンに向けた栽培管理や病害虫防除の呼びかけに力を入れていく。