JAグリーン長野営農部と長野農業農村支援センターは10月9日、長野市篠ノ井のほ場で「トルコギキョウ見学会」を開いた。栽培に興味のある14人が参加。切り花がされている生産者のビニールハウス施設内で、栽培圃場を見学しながらJA営農技術員と支援センター職員が栽培方法や費用、販売価格を含む情勢を紹介した。
JA職員は、収穫・出荷時期について、JA管内では初夏と秋出荷の2作型に取り組んでいることや、花もちがよく、品種が多いことも含め消費者からの需要も高く、安定・高価格で販売がすすんでいること、ベテランから新規就農者らも栽培しているなど取り組み状況を説明。あわせて、センター職員が県の指標から生産にかかる費用や栽培の流れなどを資料に沿って紹介した。参加者は、施設1棟の栽培量や水源の確保など多くの質問を寄せた。参加者の一人は「花づくりに興味を持ち参加した。ハウスの初期投資が確保できればぜひ取り組んでみたいと思っている」と前向きな感想を寄せた。
栽培を始めて25年以上というほ場主の山岸懿さんは「作り始めた当初よりも、トルコギキョウの人気も品種も増えてきており、価格も安定している。ぜひ仲間になって一緒に作っていただければ嬉しい」と呼びかけた。
JAとセンターでは、見学会を機に、栽培実体験を希望する者に対し、「花き栽培セミナー」を今冬開講する予定。参加者の多くが、今後行われる初心者向けの花き栽培セミナーに興味を示すなか、生産者の確保へ手厚い支援をめざしている。