JAグリーン長野特産果樹部会なし専門部は9月27日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで、ナシ「南水」の品評会を開催した。栽培技術と生産意欲の向上を目的に、昨年に引き続き2回目の開催。生産者11人から出品されたナシを厳正に審査し、高橋正治さん(篠ノ井)のナシが最優秀賞に選ばれた。
審査は専門部役員立会いの下、営農技術員が、JAの出荷基準に基づいて定められた品評会基準に則って、着色・重量・糖度・硬度を計測し、擦れや傷、玉揃いや荷造りなど見た目、さらに食味も確認。営農技術員によると、9月中旬にかけての台風襲来・悪天候の影響で、収穫が早まり、品質への影響も懸念していたなか、柔らかめの果実もあったが、総じて品質の高いものが集まったという。甲乙つけがたい品質のなか、見た目もよく糖度も高い高橋さんのナシ、他2名の計3名への授与を決定した。
立ち会った宮﨑淳一専門部長は「糖度も高く、みな品質が良かった」と総評するとともに「品評会を行うことが、生産者の意欲向上につながっている」と話し、次年度以降の継続開催と出品者確保・拡大へ意欲を見せた。JAによると、出品されたナシは付加価値販売につなげるという。
JAでは、生産部会の以降のもと、他品目でも共進会を開催し、ますますの生産意欲の向上による産地の維持・拡大につなげたい考えだ。