JA上伊那は8月19日、箕輪町にある上伊那果実選果場の開場式を行った。極早生品種出荷のため一部は7月中旬から作業が始まっているが、この日から本格的に稼働し始めた。今年は約60人体制で、12月中旬ころまで上伊那全域から集まるリンゴや梨などの選果・出荷作業を行う予定。
開場式で西村篝組合長は「選果場は生産者が丹精込めて作った果実を消費地へつなげる源となる場所。消費者に選んでもらえる果実になるよう作業に取り組んでもらいたい」とあいさつした。
式後には、りんご「シナノリップ」と梨「幸水」の選果作業を開始。選果員が着色や傷などを目視で確認し、選果機を通した後、規格ごとに箱詰め。中京や関東方面に向け出荷した。
今年は同選果場の再編から4年。昨年までは春先の凍霜害や台風、長雨の被害を大きく受けたが、今年は大きな被害もなく品質・収穫量ともに期待が高まっている。
同JA果樹部会の村上孝治部会長は「今年は例年になく順調な生育。長期間の作業になるが生産者が1年間かけて大切に育てた果実の丁寧な選果をお願いしたい」と期待した。