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ジュース用トマト機械収穫/作業の効率化へ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Aug 26, 2022 1:33:00 AM

JA上伊那の協同会社である株式会社JA菜園は8月17日と18日、管内初の取り組みとしてジュース用トマトの機械収穫を行った。今年、同社では約73アールでジュース用トマトを栽培。このうち昨年より面積を広げた約60アール分を機械で収穫した。機械化することで作業の効率化と労力軽減を図ることが目的だ。
17日には従業員8人が「加工用トマト収穫機KTH(Kagome Tomato Harvester)」を使って収穫作業を行った。KTHはトマトを株ごと刈り取り、コンベアーの上で果実と茎に分けることができる。分けられた果実は従業員が機械上の作業台で実割れなどを確認し選別。その後、KTHの後ろに用意した運搬機のコンテナへと収穫される。KTHでは1日約30アールの収穫が可能。機械の刈り取り幅に合わせ100センチ以内に着果させることが収穫量を確保するために重要となる。
同社の伊藤治常務は「慣れない作業で大変なところもあったが、機械をスムーズに動かすことができれば、大面積も短時間での収穫が期待できる」と話した。
管内では今年、新規生産者9戸を含む53戸の生産者が約7ヘクタールで栽培。品質・収穫量ともに良好だ。収穫は7月下旬に始まり9月中旬まで続く予定。同JAでは単価が決まっている加工野菜の中でも安定した収益が期待できるジュース用トマトの栽培を推進している。同日にはJAやJA全農の担当職員ら20人が機械収穫の実演見学を行い、今後の栽培拡大に向けて機械の性能などを確かめた。