飯田市川路の中島廣業(なかじま・ひろなり)(71)さんのお宅では、およそ5アールの圃場ですもも「大石早生」の収穫真っ盛り。「すももは果物の中でも早い時期に店頭に並ぶので皆さんに真っ先に食べてもらえる」 と話し、16日から収穫をはじめ昨年より1日早い17日から出荷している。初日は26パック(1パック500g)を収穫し、今年度は2,500パックの出荷を予定している。JA全体でも18トン(豊作だった昨年比85%、過去5年比では約120%)の出荷を見込み、県内と関東を中心に中京や関西方面へも出荷していく。
同JA営農部によると、今年は開花時期の天候に恵まれ着果は良好で順調に生育が進んでおり、美味しいすももに仕上がっている。
中島さんは妻と姉と3人で収穫と出荷作業を行っている。「収穫が梅雨時期なので1日に何回も着替えなくてはならずたいへんだが、今年はまだ一回カッパを着ただけ。今月いっぱいはがんばりたい」と意気込んだ。
営農部果実柿課の後藤知輝(ごとう・ともき)担当は「生産者さんが手間をかけしっかり管理してきたすももは抜群の品質。ぜひ多くの方に甘酸っぱい初夏の味を味わってもらいたい」と話した。
営農部販売課の伊藤謙三(いとう・けんぞう)主任は「県内トップで出荷がはじまるみなみ信州のすももは市場でも期待が高い。早い時期に良い物をたくさん出していただき、高い単価でしっかりと売っていきたい」と意気込んだ。