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JA職員が城南小学校で授業/郷土料理や諏訪地域の農産物について解説 | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 22, 2022 5:11:00 AM

諏訪市の城南小学校で5年2部の児童26人は2022年度、総合的な学習の時間で諏訪の郷土料理について学んでいる。協力依頼を受けたJA信州諏訪の職員が6月21日、同校を訪問。郷土料理や諏訪地域の農産物についてさまざまな疑問に答え、児童の学習を支援した。
児童は、家族らに聞くなどして諏訪にはどんな郷土料理があるかを事前に調査。「天寄せ」「わかさぎの唐揚げ」「のたもち」など33品が挙げられた。児童の「それらが本当に諏訪の郷土料理なのか、どんな料理なのかを知りたい」との思いを受け、木下彩香教諭がJAに講師を依頼。JA管理部協同活動推進課の折井康彦課長と植松香織係長が、テキスト「残したい伝えたい 諏訪の味と食文化」を参考にするなどして、児童の疑問に答えることになった。このテキストは平成19年に、JAや諏訪農業改良普及センターが事務局となって発行した、諏訪の郷土料理の説明やレシピをまとめたものだ。
当日は、諏訪地域の農産物に関する疑問について説明。諏訪地域で栽培され、JAに出荷されている米は、JA全農長野を経由して身近なスーパーや飲食店に送られていることや、パセリは、諏訪地域が夏場日本一の産地であることを紹介した。また、児童が調べた「しゃかつむり」という料理は、煎って水に浸した大豆を火にかけ、柔らかくなるまで煮た後、砂糖と小麦粉を振り入れて固め、団子にして食べる料理であることを解説した。
児童の「諏訪地域の郷土料理の特徴は」との質問に対し、植松係長は「諏訪は寒く、乾燥した地域なので、食べ物を凍らせたり乾燥させたりして保存する郷土料理があるのが特徴。寒天料理などがその例です」と答えた。
折井課長は「郷土料理は、自分が住んでいる地域で栽培した作物を調理して食べるので、地産地消につながる」と説明。日本の農業や環境を守り継ぐためにも、地産地消は大切な活動であるとし「食と農を守るJA職員皆で、皆さんの学習を応援している。今後も学びを深め、ぜひ多くの人に諏訪地域の郷土料理を広めてほしい」と呼びかけた。
児童からは「自分たちで調べた料理が本当に諏訪の郷土料理だとわかってうれしかった」「諏訪の郷土料理は、凍らせるなどして工夫してつくられていることがわかった」との声が聴かれた。
児童は今後、諏訪の郷土料理を集めた「すわっこ弁当」をつくる予定とのこと。