諏訪市のJA信州諏訪本所は6月13日から、「式年造営御柱大祭法被展」を開いている。役職員が持ち寄った各市町村や大祭関係者用の法被など展示。来所した組合員・地域住民に眺めてもらい、大祭の余韻を感じ、思い出話に花を咲かせてもらいたい考えだ。
同祭は4月上旬に「山出し」、5月上旬に「里引き」が終了している。7年に1度、地域が一丸となる一大行事であり、役職員の中にも関係者が多くいる。今回は祭中、氏子が羽織る法被に着目した管理部の職員が「管内6市町村の出身者が在籍する本所だからこそできる諏訪地域の法被を集めた展示会を開き、来所者に楽しんでもらおう」と企画したもの。
法被は、JAオリジナル、市町村や地区の住民用、「木遣り保存会」や「喇叭(らっぱ)隊」など関係者用など10点以上。約50年前につくられた歴史ある品も並んでいる。展示スペースでは、祭仕様に着せ替えたJAオリジナルキャラクター「じゃすまる」のぬいぐるみと御幣も飾っている。
来所した女性は「いろんな法被を一度に見られる機会はなかなかないので、思わず足を止めた。祭の高揚感が伝わってくるようで、眺めているだけで元気をもらえた」と見入っていた。
管理部協同活動推進課の折井康彦課長は「思った以上に反響があった。コロナ禍での明るい話題のひとつとなればうれしい。今年1年は御柱年なので、JAもさまざまな面から盛り上げていきたい」と話している。
JAは7月、本所敷地内にある蚕玉社と、JAの子会社「株式会社あぐりライフ信州諏訪」食品センターの社で「小宮祭」を開催する予定だ。