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初めての鯉料理講習会/諏訪の郷土料理学ぶ | 県内JAの話題 | JA長野県グループ「農」のポータルサイト いいJAん!信州

作成者: いいJAん!信州|Jun 14, 2022 2:38:00 AM

JA信州諏訪女性大学院は6月9日、諏訪市の諏訪中央支所で鯉料理講習会を開いた。大学院生とJA職員計11人が参加。郷土料理のひとつとして諏訪地域で親しまれている鯉料理の作り方を学んだ。
同大学院は、JA女性大学の卒業生で2018年に結成。参加者が自主的に講習内容を決めて、月1回活動している。今回は、「郷土料理の作り方を学びたい」という意見があり、初めて企画したもの。講師は、諏訪市の小林川魚店の小林常子さんが務めた。
この日は、「鯉こく」「鯉の旨煮」「うす切り鯉のから揚げ」の3品を調理。「鯉こく」は、鯉を水洗いし、軽く塩をつけた後、味噌、醤油・酒で煮込む。アクをこまめにとり、臭みが気になるときは酢を入れるのがコツ。「鯉の旨煮」は、醤油、砂糖、酒、みりんを火にかけ、水洗いした鯉を煮る。お好みで、山椒の粉や葉を飾ったり、ショウガを入れるのもおすすめ。「鯉のから揚げ」は、鯉の身の小骨の多い部分に、米粉をまぶして揚げる料理だ。
参加者は、4人ずつの班に分かれて調理。小林さんの「鯉料理は、時間と手間をかければかけるほどおいしくなる」というアドバイスのもと、鯉のようすを見ながらじっくりていねいに3品仕上げ、各々用意した容器に入れて持ち帰った。
小林さんは「鯉は骨が多いため食べづらいと思われがちだが、とてもおいしく、栄養価も高い魚。今回の3品で、鯉を余すことなく食べられるので、ぜひお家で食べてほしい」と話していた。
諏訪市の北澤利さん(75)は「本格的な鯉の調理方法を知ることができ、勉強になった。またつくってみたい」と話していた。